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ハードコーラル(LPS)の飼育方法まとめ|キクメイシ・オオバナサンゴなど

 キクメイシ、オオバナサンゴ、スコリミア、ナガレハナサンゴなどのポリプが大きく、骨格を持つサンゴをハードコーラル、またはLPSと言います。

この記事ではこのLPSの飼育方法や必要となるろ過装置、照明などについて解説していきます。

LPSとは?

ミズタマサンゴ icon

LPSとは、種類としては、サンゴの中で骨格を持つものをハードコーラルと呼ぶのですが、さらにその中でも、ポリプ(触手)の大きさが比較的大きいサンゴのことをLPSと言います。

具体的には、ポリプの大きさが1cm程度~数cm程度のものを指します。ひとつのポリプが数ミリメートル程度しかないSPSとは見た目で明らかに区別ができます。

ちなみにLPSはLarge Polyp Stony Coralの略で、ポリプが大きな石サンゴという意味です。

このあたりのサンゴの分類に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、もっと詳しく知りたいという方は参考にしてみてください。

サンゴとひとくちに言ってもその種類は多岐に渡り、分類によって飼育方法や飼育難易度にかなりの違いがあります。この記事では、ソフトコーラル、ハードコーラルといったサンゴの分類についての解説、そして初心者におすすめの種類のサンゴについて解説していきます。 ↓2018/01 NEW!! この記事より更に詳しいサンゴの分類や飼育方法に関する記事を書きました。↓ サンゴの分類サンゴは分類学的には全て刺胞動物門花虫網に属する動物です。そもそもサンゴとは何かについて簡単にまとめた記事がありますので、サンゴについて何...

 

LPSの代表種

LPSと簡単に言っても、あまりに大きな分類グループですので、これに属するサンゴは非常に数多く存在します。

ですので、ここでは実際によく飼育されるLPSを、ぷくぷく系LPS/ゆらゆら系LPSという2タイプに分類して紹介します。

ぷくぷく系LPS

ぷくぷく系LPSとは、名前の通り、見た目がぷくぷくしているLPSの事を指します。

具体的な代表種としては、オオバナサンゴ、キクメイシ、カクオオトゲキクメイシ、クサビライシ、ハナガタサンゴ、アザミハナガタサンゴ、スコリミアなどが挙げられます。

カクオオトゲキクメイシ icon

上記画像のサンゴはカクオオトゲキクメイシというサンゴです。

ひとつ1cm程度のポリプが数十個集まっているぷくぷく系LPSの代表格のサンゴです。

ぷくぷく系LPSの魅力としては、状態良く飼育できているとひとつひとつのポリプが良く膨らみ、購入時よりも明らかにぷっくりとした見た目になっていくところです。

当てる照明によって様々な蛍光色を発色し、餌やりも効果的で適度に行うことで確実に状態が良くなるなど、飼育者の愛情が明確に反映される、非常に飼育しがいのあるタイプのサンゴです。

ゆらゆら系LPS

ゆらゆら系LPSとは、こちらも名前の通りゆらゆらした長いポリプを持つことが特徴的なLPSです。

具体的な代表種としては、ナガレハナサンゴ、ハナサンゴ、タコアシサンゴ、バブルコーラル、トランペットコーラルなどが挙げられます。

ハナサンゴ

上記の画像のサンゴはツツマルハナサンゴというゆらゆら系LPSです。イソギンチャクのようなicon長い触手が特徴的なゆらゆら系LPSの中では最もゆらゆらするサンゴです笑

ゆらゆら系LPSは、他のサンゴには無いユニークな動きが魅力なサンゴです。

グリーン系の蛍光色を持つ個体が多く、派手な動きと相まって水槽を鮮やかにするという点では他のサンゴではできない強みがあります。

LPSの飼育環境

LPSを飼育するに当たって、おおまかにLPSを飼育するのに必要な環境について解説します。

LPSは、飼育できるサンゴの中では、中級者向けとされることが多いタイプのサンゴです。

「ソフトコーラルよりは良好な環境を好むが、SPSほど完璧な環境が必要なわけではない」くらいの位置づけです。

必要な飼育設備も同様に、ソフトコーラル以上、SPS未満くらいのものだと思ってください。

以下で具体的に必要になる飼育設備について解説していきます。

LPSの飼育に必要なもの

LPSの種類、おおまかな飼育レベルについて知ってもらったところで、具体的な飼育方法・設備について解説していきます。

前もってLPSの種類を分けておいたのは、種類によって飼育方法が若干異なる為です。しかし、大きく分類すれば同じ仲間のサンゴですので、基本的には同じような飼育方法、設備で飼育を行うことが出来ます。

後述しますが、ぷくぷく系LPSとゆらゆら系LPSで異なる飼育方法をしなくてはいけないのが、「水流の強さ」「餌やりの必要」です。

これらにも注意しつつ、ざっとLPSの飼育に必要なものを見ていきましょう。

水槽

ガラス水槽

オールガラス水槽 アクロ60N

アクロ

参考価格:¥-

charm:¥3,480amazon:¥3,480

※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。

 

水槽は最低でも60cm規格水槽(60L)程度のものを用意しましょう。

これより小さいサイズの水槽では水質の維持が難しく、ある程度清浄な水質を要求するLPSの飼育は難しいです。

また、ゆらゆら系LPSはその形状から大きなスペースを必要としますので、この点からも小さな水槽での飼育はおすすめできません。

後述するベルリンシステム式ろ過を採用することを考えるとオーバーフロー式水槽を選ぶのが拡張性もあり、おすすめです。

海水魚やサンゴを飼育するマリンアクアリウムに水槽は必要不可欠なものです。この記事ではサイズ別のおすすめ水槽をまとめてみました。水槽の詳しい選び方については以下の記事を参考にしてください。 また、主にサンゴ飼育に使用されるオーバーフロー水槽については以下の記事を参考にしてください。 30cmまでの小型水槽海水魚を飼育する場合、30cmキューブ水槽(30cm立方体、水量約30L)あたりが飼育可能な最低限の大きさだと言えます。30cmキューブ水槽はサイズ、値段が手ごろ、形状が可愛い、周辺機器が充実しているなど様...

ろ過装置

ろ過に関しては、通常ろ過(フィルターを使用したろ過)でも飼育は可能ですが、状態良く飼育しようと思ったらプロテインスキマーを使用したベルリンシステム式ろ過を採用すべきです。

ベルリンシステム式ろ過でしたら、水質に関してはほぼ全てのLPSが飼育できる水質を安定して維持することが可能です。

ベルリンシステム式ろ過については以下の記事を参考にしてください。

アクアリウムをする上で、なくてはならない存在である「ろ過」海水水槽では、淡水水槽とはまた違ったろ過方式が存在します。大きく2種類に分けると、「通常ろ過」と「ベルリンシステム式ろ過」の2つに分類する事ができます。また、使用するフィルターは、「外部式フィルター」と「プロテインスキマー」がメインとなります。この記事では、海水水槽で使用されるろ過方式を解説し、また筆者のおすすめのフィルター、プロテインスキマーを紹介していきます。そもそも「ろ過」とは?水槽内の海水は、魚やその他生物(微小生物、バクテリア等...

 

60cm規格水槽でしたらオーバーフロー式水槽でなくても、海道河童という非常に優れた外掛式プロテインスキマーがありますのでこちらを使用したベルリンシステムをおすすめします。

プロテインスキマー

海道河童 大

カミハタ

参考価格:¥8,400

charm:¥4,220amazon:¥4,350

※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。

 

それ以上の水槽サイズであればオーバーフロー式水槽に、サンプインタイプのプロテインスキマーを設置するベルリンシステムを強くおすすめします。

ソフトコーラルの飼育ならともかく、LPSの飼育ともなると通常ろ過では様々な点でデメリットが目立ってくるのでベルリンシステムでの飼育を強くおすすめします。

水流ポンプ

水流ポンプ

コラリア ナノ 1600

hydor

参考価格:¥6,264

charm:¥4,970amazon:¥5,030

※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。

 

LPSの飼育において、水流ポンプは非常に重要な設備といえます。

餌を積極的に捕食するぷくぷく系LPSには、餌を水流に乗せてポリプまで運ぶために、またゆらゆらと触手をなびかせるゆらゆら系LPSには、その触手を水流でなびかせるために、水流ポンプが重要な役割を果たします。

ただしぷくぷく系LPSとゆらゆら系LPSでは最適な水流の強さが違い、ぷくぷく系LPSにはポリプがめくれない程度の比較的ゆったりとした水流を、ゆらゆら系LPSにはポリプがしっかりと動くくらいの比較的強めの水流が適しています。

よってこれらのサンゴを一緒に飼育する場合、水流ポンプの設置場所やサンゴの置き場所を工夫して最適な強さの水流が当たるようにしましょう。

上画像の水流ポンプは単純に水流を発生させるタイプのものです。ひとつ、もしくは複数組み合わせることで更に複雑な水流を作り出せます。

水流ポンプMP10 icon

MP10 QD

EcoTech Marine

参考価格:¥37,700

charm:¥36,400amazon:¥-

※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。

 

また、上記のMP10のような予めプログラムされた波を発生させたり、自分で設定した強さや速さの波を発生させたりできる高機能タイプの水流ポンプもあります。

MP10はモーター部分が水槽外にセパレートして設置でき、DCポンプなので音も静か、多機能でパワフルと文句のつけようの無い素晴らしい水流ポンプです。

値段はお高めですがこれ1つであらゆる波を作り出せ、スマートな見た目もオンリーワンですので購入する価値は大いにあります。筆者も愛用しています。

自然の海の中では、潮流や海流の影響により絶えず何らかの水流(水の流れ)が発生しています。海水魚やサンゴを飼育する水槽でも、このような自然の水の流れを再現することには様々なメリットがあります。この水流を作り出すための装置が水流ポンプ(サキュレーター)です。この記事では、水流ポンプの必要性と生体別の最適な水流、そしておすすめの水流ポンプについて解説していきます。海水水槽での水流の重要性海水水槽では「水流」が重要であるとよく言われますが、何故水流が重要なのでしょうか? サンゴ礁では常に複雑な水流が発生...

照明

LPSの飼育はそこまで強力な照明を必要としません。

さすがにサンゴ用でない非力な蛍光灯やLEDでは飼育は難しいですが、強めの蛍光灯やサンゴ用のLEDなら大体どれを使っても飼育は可能です。

LPSはグリーンの蛍光色を持つ個体が非常に多いので青色の強い照明を使うことで魅力を充分に引き出すことが出来ます。

蛍光灯ならば青管多めの構成で、LEDならば青またはUV系の素子が多く使われているものを選びましょう。

以下はLPSの飼育におすすめの照明です。

ヴォルテス

ヴォルテスブルー

ヴォルテス ブルー

カミハタ

参考価格:¥8,800

charm:¥4,800amazon:¥4,950

※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。

 

ヴォルテスは一般的な直管型のものとは違い、高照度なスパイラル蛍光管を使用していて、リフレクターも装備している為、icon蛍光灯ですがLPSの飼育が可能なスペックです。

60cm水槽ではさすがに1灯では厳しいのでブルー球とホワイト球1灯ずつの計2灯を使用すると良いでしょう。

蛍光灯のやわらかい光が照らすLPSの美しい蛍光色は落ち着いた雰囲気が好きな方におすすめです。

90cm以上の水槽では水深もありますので、ヴォルテスでは力不足になってしまうので他の照明を選ぶのが無難です。

コトブキ フラットLED ツイン

フラットLED

フラットLED ツイン

コトブキ

参考価格:¥18,900

charm:¥10,400amazon:¥10,700

※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。

 

60cm水槽でLPSを飼育するのでしたら2550lmと高出力なフラットLEDのツインがおすすめです。

スリムなボディで充分な明るさがあるのでスタイリッシュな照明にしたいという方に特におすすめです。

サンゴの蛍光色を引き立てるUV素子は搭載されていませんので、蛍光色の強いLPSを飼育する場合は注意です。

アクロ TRIANGLE GROW

TRIANGLE GROW 600

TRIANGLE GROW 600

アクロ

参考価格:¥-

charm:¥9,980amazon:¥10,280

※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。

 

最近何かと噂のアクロオリジナルの60cm水槽用LED照明です。いわゆるおにぎりLEDってやつです笑

水草育成用LEDとして発売されていますが、スペックとしてはサンゴ飼育用にも適しています。

3000lmにRa93と、このサイズの照明では破格のスペックでかつ値段も非常に手ごろなコスパお化けです。

ただしやはり元々は水草育成用なだけあって青色LEDは少な目で、UV素子も搭載していないため、サンゴの蛍光色を最大限引き出すという点では最適とは言い辛い部分もあります。

別途青色、UV系のLEDで補完できるならば素晴らしいスペックとコスパのベース照明です。

Grassy LeDio RX122 Reef

GrassyLeDioRX122Reef

Grassy LeDio RX122 Reef

ボルクスジャパン

参考価格:¥-

charm:¥16,800amazon:¥17,291

※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。

 

サンゴ飼育ではおなじみのボルクスジャパンのLED照明です。

サンゴ飼育を前提に設計されていて、サンゴの光合成、蛍光色に有効な420nm付近のUV系(Violet)素子を搭載しています。

また、青色系の素子も多めで照度も約30000lxと申し分ない性能で、LPSサンゴの飼育に文句なしでおすすめできる照明です。

60cm水槽では1~2灯、90cm水槽では3~4灯の使用が望ましいです。それ以上の水槽では補助的な役割でのスポット照明として使用すると良いでしょう。

こちらは照明の本体部分だけですので、別途ソケットが必要となります。

 

レディオクリップ M

ボルクスジャパン

参考価格:¥-

charm:¥2,260amazon:¥2,330

※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。

 

こちらは同じボルクスジャパンのソケットですのでぜひご一緒に。

AI Prime HD

AIPRIME

Prime HD

AI

参考価格:¥-

charm:¥39,980amazon:¥41,000

※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。

 

AI Prime HDは小型水槽用の高機能システムLEDです。

小型ですが55Wの高出力に加え、UV~赤色の素子までを幅広く搭載したサンゴ飼育用のハイスペックとなっています。

また、スマホからのWiFiコントロールでタイマー管理や出力管理ができ、自分の好きな時間に自動でON/OFFしたり、好きな色に設定したりとシステムLEDらしい機能も搭載しています。

筆者もこの照明を使用してソフトコーラルとLPSを飼育していますが、タイマー管理や出力調整が非常に便利で、特に出力調整は自分の好きな色、強さに簡単に設定できるので非常に便利です。

値段は少し高いですがこの出力でこの機能を搭載しているのでコスパとしては全く悪くなく、購入する価値のある照明です。

60cm水槽ならこの照明1台で十分にLPSを飼育できるパワーがあるので60cm水槽ユーザーの方には特におすすめです。

こちらも本体だけですので別途設置用マウントが必要になります。

Prime tank mount

AI

参考価格:¥-

charm:¥5,120amazon:¥6,830

※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。

 

iconAI Hydra 26 HD

AIHydra

Hydra 26 HD

AI

参考価格:¥-

charm:¥61,500amazon:¥63,300

※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。

 

こちらも上記Prime HDと同メーカーのAIから発売されている高機能システムLEDです。

Prime HDを更にパワーアップし、より大型水槽にも対応したものiconです。

90Wの高出力なのでLPS飼育なら90cm水槽に1台で対応します。もちろんUV~赤色素子まで幅広く対応し、スマホでのWiFiコントロールにも対応しています。

別途補助照明を使用することでSPSの飼育にまで対応するので後々SPSの飼育を考えている方にもおすすめできます。

こちらも設置キットを購入する必要があるのでご一緒にどうぞ。

Hydra mount SP50

AI

参考価格:¥-

charm:¥18,510amazon:¥18,510

※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。

 

LPS飼育での照明まとめ

何を買えばいいのか全く判らないという方は、60cm水槽でしたらAI prime、90cm水槽でしたらAI Hydraを購入しておけばまず間違いないです。

もしこれでも不足するようならGrassy LeDio RX122を追加します。

マリンアクアリウムでよく使用される照明については以下の記事でまとめてありますのでこちらも参考にしてみてください。

アクアリウムをする上で必要になってくる照明設備、海水水槽ではどんな照明を使えばいいの?サンゴはどんな照明なら飼えるの?この記事では海水水槽で使用する照明について解説していきます。そもそも照明って必要?アクアリウムをする上で照明は必要です。理由としては、 きっちりと点灯時間を決める事により朝と夜をつくる必要がある人間でも1日中朝だったり夜だったりしたら体内時計がおかしくなってしまいますよね。魚やサンゴにとってもこれは同じで規則正しい照明の点灯は魚やサンゴの健康に繋がります。 光を必要とする生体がい...

 

LPSの飼育方法

LPSは基本的にベルリンシステム式ろ過の水槽にサンゴ用の青系照明を設置すれば飼育が可能です。

「ベルリンシステム式ろ過」は前述しているのでどういうものか理解しているか前提で割愛します。

ベルリンシステム式ろ過にサンゴ用の照明という設備で水槽を立ち上げた記事がありますので、具体的な水槽の立ち上げ方についてはこちらを参考にしてください。

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なお、上記記事では海水魚を飼育する水槽として立ち上げていますが、スペックは十分ソフトコーラル、LPSを飼育できる設備ですので、LPSを飼育する水槽の立ち上げと全く変わりませんので安心してください。

LPSの維持方法

飼育する水槽の立ち上げ方法については上記記事で解説しましたので、維持方法について説明していきます。

LPSはサンゴの中では飼育難易度は中程度で、水質の要求度も同程度ですのでしっかりと定期的な水換えをする必要があります。

週に総水量の2~3割程度を交換すれば十分です。

水換えについては以下の記事を参考にしてください。

アクアリウム、海水水槽を維持していく上で水換えは避けては通れないメンテナンスのひとつです。この記事では、水換えの方法、手順や必要な道具などについて解説していきます。水換えをする意味そもそもアクアリウム、海水水槽で水換えをする必要ってあるの?と思う方がいるかもしれません。結論から言ってしまうと、水換えは海水水槽を維持していく上で必ず必要になります。理由は様々ですが、一般的によく言われる理由が以下の通りです。 ①硝酸塩を除去するため海水水槽では、フィルターやライブロックに住むバクテリアの力を借りて...

 

ベルリンシステム式ろ過ならば水換え以外に特にすることはなく、たまにプロテインスキマーの掃除をする程度で大丈夫です。

ただし、ぷくぷく系LPSを飼育する場合は、餌やりをすることでサンゴの状態を上げることができます。

餌やりの方法ですが、海水魚用の粒餌やクリルを細かく砕き、飼育水で溶かしたものをサンゴのポリプにスポイトなどで優しく吹きかけてあげればOKです。

このとき、餌が舞ってしまわないようにろ過装置や水流ポンプは止めておきます。

サンゴはすぐに触手を伸ばして体内に餌を取り込みますので、食べ終わるまで刺激しないようにしましょう。

餌やりは確実に珊瑚の状態を上げることができますが、同時に水質悪化の原因になるので、水質を気にしながら、1~2週間に1回程度の給餌に抑えるようにしましょう。

iconひとつひとつのポリプにスポイトで餌を吹きかけるのは非常に面倒で大変な作業ですが、餌やりを続けたLPSは明らかにぷっくりとしていて最高の状態だとひと目でわかるほどなのでこの姿を見せてもらうためにも頑張りましょう笑

まとめ

LPSの種類や飼育方法・設備について知ることはできましたでしょうか?

LPSはソフトコーラルやSPSには無い独自の魅力を持ったサンゴです。

ぷくぷく系LPSは状態を上げる楽しみがあり、またスコリミアなどは高額なレア個体を集めるマニアがいたりとベテランの方でもハマる方が多いカテゴリです。

ゆらゆら系LPSは、お手軽に飼育できる動きのある綺麗なサンゴということで、初心者の方に人気が高く、一方でレアカラーの個体などはベテランの方に重宝されたりと経験問わず人気なサンゴです。

蛍光色の美しさではあらゆるサンゴの中でも上位の美しさだと思うので、青色系の照明を当てて蛍光色を楽しみましょう。

また、実際によく飼育される人気のハードコーラル(LPS)については種類別に以下の記事で詳しく解説しているのでこの記事を読んだ後に是非読んでみてください。

サンゴの中で、蛍光色が非常に美しく、ゆらゆらぷくぷくとした動きも魅力的なハードコーラル(LPS)ですが、その中にも多くの種類があり、どんな種類があるのか、このLPSはどういう飼育をすればいいのか、初心者の方にはわからないことがたくさんあると思います。この記事では、ショップでよく見かけるような、人気でポピュラーなハードコーラル(LPS)を一覧にし、飼育方法や飼育のコツなどについて種類ごとに解説していきます。ハードコーラル(LPS)の飼育方法のまとめについては以下の記事を参考にしてください。 また、ハードコー...

 

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