サンゴ飼育用のシステムLEDとして評価の高いRadion G3の後継機となるRadion G4がリリースされます。
2年ぶりのモデルチェンジとなるRadion G4のスペックについてやRadion G3との比較など、最新のLEDがどれほどの性能なのか考察していきます。
この記事の目次
外見やスペック詳細など
外見としてはRadion G3とあまり変わってないように見えます。
が、実際には内部のヒートシンクの設計が変更されていて、これによって放熱性が高まり、ファンの騒音が軽減されているそうです。
Radion G3でもファンの騒音はそれほど感じませんでしたが、更に静かになるということで、期待が持てますね。
前機種と同じく洗練されたボディは美しさを感じます。インターフェイスは変更無しの様ですね。
そして今回のモデルチェンジの最大の目玉がこちらの凹凸レンズです。
このレンズはHEIレンズというレンズで、光の拡散と色の混ざりの向上を目的として設計されたものです。
このレンズのおかげで、従来のレンズを搭載した機種に比べ、かなりの広範囲に均一な光を届けることができるようになっています。
Radion G3は、現行システムLEDの中でも、最高レベルの明るさとスペクトルでとても評価の高い機種でしたが、本体直下が明るすぎるため、直下の生体が照明焼けをしてしまうことや、光のブレンド性などが問題点として挙げられていましたが、今回のレンズ変更のモデルチェンジでこの問題点を一気にクリアーしてきました。
この凹凸のレンズは、サンゴ飼育用のシステムLEDの設計者である某氏も評価していたもので、今後サンゴ飼育用システムLEDのスタンダードとなる可能性が高いです。
こちらはRadion G4のスペック詳細です。
Pro版でない無印は、前機種と同様、魚飼育やそれほどUV系の光を必要としないサンゴ向けだと言えます。
しかしRadionを購入するようなユーザーはほとんどがLPSやSPSなどのUV系のLEDを当てる事で本来の美しさを再現できるサンゴを飼育しているので、無印のG4はいまいちどの層のユーザー向けなのかわかりません笑
そしてこちらがRadion G4 Proのスペック詳細です。
ProはSPSなどの高出力、かつUV系の光を必要とするサンゴの飼育向けの機種です。
無印G4が150Wなのに比べ、Proは190Wで、素子数もかなり増えています。
単純に素子数が増えただけでなく、素子の種類も大幅に増えているので、スペクトルもよりサンゴ飼育向けのものになっています。
G3Proとの比較ですが、白系の素子が減り、代わりにUV系の素子が増えています。
G3Proは出力最大で使用するとちょっと白すぎるかな?くらいの印象でしたのでこれは良調整だと思います。
もちろんシステムLEDですので、自分の好みの色味に調整できます。
スペクトルを見た感じ、UVは400nmではなく420nmを採用しているところが少し気になりますが、必要ならばスポットで補完すればいいので、光量と拡散性が重視されるベース照明としては文句の付けようが無い素晴らしいスペックです。
そして気になるお値段ですが、通販サイトを見て回った感じだと前機種と同じく10万円弱あたりになりそうです。
水槽用の照明としては高額ですが、蛍光灯やメタハラを使用した場合の球交換や、完璧なスペックであることを考えると妥当な値段、むしろ安すぎると言ってもいいと思います。
感想とまとめ
Radion G4のスペックを見た感想としては、ここ数年進化を続けているシステムLEDのひとつの完成形とも言えるスペックを持った照明だと思います。
筆者がマリンアクアリウムを始めた10年程前では夜間灯や補助灯として青色LEDが使用される程度でしたが、そこから高輝度LEDの登場、UV系素子の補完、システムLEDの登場、拡散レンズの登場などがあり、そしてこのRadionG4はこれら全てが1つになった、サンゴ飼育用LEDの集大成とも言える製品だと感じました。
未だにスーパークール(メタハラ)を中心に使用して飼育を続けている筆者ですが、今回ばかりはLEDに乗り換えようと思ってしまったほど文句の付けようの無い素晴らしいLED照明です。
リリースは9月末日あたりだそうですので、気になる方はお近くのショップさんで予約をしておくといいかもしれません。
今からリリースが楽しみです。
画像引用:EcoTechMarine公式(http://radion.ecotechmarine.com/)
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