アクアリウムにおいて水槽を設置する際、専用の水槽台を使用するのが好ましいです。
この記事では、水槽を置くための水槽台の種類と、おすすめの水槽台について解説していきます。
水槽台は必要?水槽台が必要な理由
そもそも、水槽を置くのに専用の水槽台が必要なのかという疑問があるかもしれません。
結論から言ってしまうと「専用の水槽台を使うのが無難」だといえます。
水槽は水を入れるというその性質上、どうしても非常に重くなってしまいます。
水1リットルほぼ1kgですので、30cm水槽で約30kg、60cm水槽だと60kgを超える水量を入れることとなります。
加えて水槽自体の重さに、砂や岩など水槽内に入れるものの重さ、周辺機材の重さを考えると+10kg程度重くなると考えておくべきです。
市販の家具でこれほどの重さのものをのせることのできるものはそう多くはありません。
あったとしても、水周りで使用することを前提としていないものがほとんどだと思いますので、水に対する耐久性という点で不安が残ります。
メタルラックなどを代用しているケースもたまに見かけますが、短期的には問題なくとも長期的に見ると天板が歪んだり錆びたりと大きな事故に繋がりかねないので正直オススメできません。
特に海水を扱うマリンアクアリウムではものすごい勢いで錆びます(経験談)のでマリンアクアリウムでは特にオススメできません。
一方で水槽台は、水槽を置く事を前提として設計されているので、耐荷重も十分に確保されていて、かつ水に対する対策もなされているものがほとんどです。
こういったことを考慮すると、専用の水槽台を使用するのがベターであるといえます。
水槽台の種類
水槽台の種類は大きく分けて「金属製アングル台タイプ」のものと「木製キャビネットタイプ」の2種類があります。
金属製アングル台タイプの水槽台
金属(スチール等)を使用したフレームタイプの水槽台です。
特徴としては、骨組みだけのシンプルデザインなのでよく言えばスタイリッシュな機能美、悪く言えば地味でダサいです。
そして木製キャビネットに比べてかなり安値です。
金属を使用しているので、塗装が施されているとはいえ海水周りで使用する以上、錆を全く無視する事はできません。
ですが多少の海水がかかった程度ではどうということはありませんし、大量の海水をこぼしてしまった場合もすぐに拭き取れば問題ないでしょう。
木製キャビネットでもこぼした海水を放置すれば腐食の原因となるのは同じですので結局は使い方次第ということですね。
このタイプの水槽台のメリットはとにかく安値なことです。
60cm水槽用でしたら2000円~購入できますので、木製キャビネットが1万円弱~数万円することを考えると水槽台としての機能を果たせると言う意味でのコストパフォーマンスは最高です。
ただやはり見た目を気にする方は木製キャビネットを購入するのが無難だと思います。
個人的には金属製アングル台の無骨な感じも好きなのですが周りからの評判は微妙な感じですね笑
木製キャビネットタイプの水槽台
木材を使用した水槽台です。
木枠のみのフレームタイプと扉付きのキャビネットタイプがあります。
特徴としては、木製なので腐食に関しては金属製よりも安心できるので海水周りで使うのに適しているということが大きいですね。
更に塗装や化粧板によって耐水性を高めている製品が多いので水害に関してはほとんど気にする事がなくなる程度には安心できます。
また、使用している木材や塗装、化粧板の違いで値段にかなり差が出るのも木製キャビネットの特徴と言えます。
普及品とフルオーダー品では値段に10倍近い差が生じる事もあります。
値段と性能・耐久性・デザイン性は正比例すると言ってもいいくらいですので予算に合わせて選びましょう。
筆者のオススメの水槽台
水槽台にどのような種類があるか、自分はどの水槽台を使うべきか知ることができましたか?
ここからは具体的に筆者のおすすめの水槽台を水槽サイズ別に紹介していきます。
購入時の参考にしてみてください。
30cm水槽用
プロスタイル300/350SQ
プロスタイル300/350SQ
コトブキ
参考価格:¥11,500※
charm:¥7,250※amazon:¥7,184※
※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。
30cm,35cmキューブ水槽用の水槽台です。
この価格で木製扉付きキャビネット、オーバーフロー用穴完備とコスパに優れた水槽台です。
30cm水槽用の水槽台は選択肢が少ないですがその中ではこの水槽台が特におすすめです。
ウッディスタンド
ウッディスタンド
Leaf Corp
参考価格:¥-※
charm:¥10,200※amazon:¥11,118※
※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。
30cmキューブ水槽用の水槽台です。
上質な木材を用いてひとつひとつハンドメイドで作成する製品なので高い強度を持ち、安心して水槽を載せることができます。
木の素材を活かしたシンプルなデザインが渋く、長く使っていける製品です。
少し値が張っても組み立て済の丈夫で上質な水槽台がいいという方におすすめです。
45cm水槽用
アクアラック ウッド450BK
アクアラック ウッド450BK
GEX
参考価格:¥-※
charm:¥6,990※amazon:¥-※
※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。
45*30cm水槽用のキャビネットです。
45cm水槽用のキャビネットとしては値段と質のバランスが良く、おすすめです。
自宅で組み立てる必要がありますが、ドライバー1本で組み立てが可能です。
同じ製品の白塗装もあるのでお好みでどうぞ。
60cm用水槽台
ニッソー 組み立てスチールキャビネット
組み立てスチールキャビネット
ニッソー
参考価格:¥6,480※
charm:¥2,510※amazon:¥2,580※
※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。
60cm規格水槽用の金属製アンクル台タイプの水槽台です。
特徴はなんと言ってもその安さです。2000円ちょっとでこのクオリティはコスパ最高です。
あまりのコスパの良さに筆者も今まで3台購入しています笑
見た目にはこだわらないのでとにかくコスパ!という方におすすめの水槽台です。
プロスタイル 600S
プロスタイル600S
コトブキ
参考価格:¥15,760※
charm:¥6,830※amazon:¥7,030※
※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。
60cm規格水槽用の木製扉付きキャビネットです。
このサイズの木製扉付きキャビネットとしてはトップクラスの安さで、コスパの良い木製キャビネットといえます。
自分で組み立てる必要があるので多少手間がかかりますがこの価格なら仕方がないですね。
安値な木製キャビネットを探している方におすすめの水槽台です。
マーフィード ウッドキャビ
ウッドキャビ ダークブラウン
マーフィード
参考価格:¥-※
charm:¥32,600※amazon:¥-※
※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。
60cm規格水槽用の水槽台の中では高級キャビネットの部類です。
天然の木目を活かした家具調の水槽台は高級キャビネットでしか出せない質感です。
オーバーフロー水槽用の穴加工もされているのでオーバーフロー水槽での使用にも適しています。
また、組み立て済みの製品が送られてくるので自分で組み立てる必要がなく、プロがしっかりと組み立てたものを使う事ができるので安心です。
全体的に高クオリティなので水槽台にまでこだわりたい方に特にオススメの水槽台です。
ウッディスタンド ブラウン
ウッディスタンド ブラウン
Leaf Corp
参考価格:¥-※
charm:¥19,400※amazon:¥-※
※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。
60cm規格水槽用の扉付き木製キャビネットです。
国内生産のハンドメイド製品であるのにも関わらずこの値段は驚きです。
60cm水槽用の木製キャビネットではイチオシの水槽台だといえます。
ただし、オーバーフロー水槽用の穴は空いていないのでその点のみ注意が必要です。
90cm水槽用
プロスタイル 900L
プロスタイル900L
コトブキ
参考価格:¥-※
charm:¥11,800※amazon:¥-※
※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。
90cm水槽用のコスパに優れたキャビネットです。
コスパに定評のあるコトブキのプロスタイルシリーズですが、90cm水槽用も他のサイズ同様におすすめです。
ただし90cm水槽以上となると、水槽の重量が相当なものとなり、水槽台の丈夫さはかなり重要なファクターになってきます。
自分で組み立てる必要のあるプロスタイルシリーズは大型水槽に使用する際は若干の不安が残ります。
90cm以上の水槽台を購入する際、組み立てに自信の無い方は組み立て済みの水槽台を購入するのが無難です。
マーフィード ウッドキャビ900
ウッドキャビ 900×450
マーフィード
参考価格:¥-※
charm:¥54,400※amazon:¥-※
※掲載時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。
60cm水槽用で紹介したマーフィードのウッドキャビの90cm水槽用タイプです。
90cm水槽用の木製キャビネットは安いものでは1万円程度のものからありますが、200kgを超える90cm水槽に安過ぎる水槽台を使用するのはちょっと怖い気もします。
よって最低でもこのレベルの水槽台を購入する事を推奨します。
マーフィードのウッドキャビは昔からオーバーフロー水槽の水槽台として非常に人気が高く、ショップでも使われているのをよく見かけました。
クオリティは非常に高く、値段と質のバランスの取れた水槽台です。
まとめ
言ってしまえば「水槽を置く台」でしかない水槽台ですが、実際に水槽を見たときに見える面積的には水槽台の方が大きかったりします。
よって水槽本体よりもむしろ水槽台によってその水槽の印象が決まってしまうこともあるかもしれません。
性能もデザイン性もいいものを買おうと思うと意外と値が張ってしまう水槽台ですが、いいものは長く使えますし、水槽台の印象は水槽全体の印象に関わってくるので、できる限りいいものを購入したいですね。
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