自然の海の中では、潮流や海流の影響により絶えず何らかの水流(水の流れ)が発生しています。
海水魚やサンゴを飼育する水槽でも、このような自然の水の流れを再現することには様々なメリットがあります。
この水流を作り出すための装置が水流ポンプ(サキュレーター)です。
この記事では、水流ポンプの必要性と生体別の最適な水流、そしておすすめの水流ポンプについて解説していきます。
海水水槽での水流の重要性
海水水槽では「水流」が重要であるとよく言われますが、何故水流が重要なのでしょうか?
自然の海を考えてみましょう。自然の海では潮流や海流の影響で絶えず複雑な水の流れが生じています。
この水の流れは水の淀みを無くしたり、海水魚やサンゴの餌となる有機物やプランクトンを運んだり、
サンゴに積もる汚れを洗い流したりと海中の生態系において重要な役割を果たしています。
ではもし自然の海に水流が全く無かったとしたらどうなってしまうでしょうか。
海水魚やサンゴは流れてくる餌が無くなるため栄養不足となってしまうでしょう。
特に自分で動いて餌を探すことのできないサンゴにとっては致命的です。
また、サンゴに積もった汚れもそのままになってしまうのでサンゴに様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
このように、水流は海水生物にとって非常に重要な役割を果たしていることがわかります。
もちろん、これは水槽環境でも同じことが言えます。
海水魚やサンゴを飼育する際に、「水質」と「照明」については皆さん気を遣われているかと思います。
自分の飼育している生体に合わせた適切な水質、適切な明るさを目指して調整をしているはずです。
一方で「水流」はどうでしょうか?
水流は、水質、照明と同様に非常に重要な要素であるにも関わらず、この2つに比べて軽視されがちな様に思います。
「海水が血液だとしたら、水流ポンプは心臓」と例えられるように、
いくら水質が良くても、それを循環させる心臓部が悪くては全体としてうまく機能しないということです。
確かに水質や照明と違い、数値や見た目に現れにくいので重要視されにくいのも理解できます。
ですが目に見えない要素だからこそ、機材を充実させこの部分で問題が起こらないようにするのが重要だと筆者は考えています。
従って、海水水槽において水流ポンプの設置は必要不可欠であると筆者は考えています。
理想的な水流は?
さて、海水水槽では水流が重要だということがわかったところで、具体的にどのような水流が必要になってくるのかを考えていきます。
まず最初に断っておきますが、絶対的にどういった水流が一番良い水流だということはありません。
というのも、生体の種類によって水流の好みがありますので、一概にどんな水流が一番と言うことはできないからです。
ですがどのような場合にもこういう水流が好ましいというようなセオリーは存在します。
- ランダムな水流
自然の海の水流がそうであるように、海水水槽で必要とされる水流はランダム性が高ければ高いほど良いとされます。
このランダム性は強弱はもちろん流れの方向なども重要になってきます。
- 幅の広い水流
海水水槽では細い水流より、太く広い水流が良いとされます。
フィルターの細いパイプから排出されるような水流は細い水流であり、こういった水流が直接当たるのを魚やサンゴは嫌います。
確かにサンゴには水流を当てるべきなのですが、イメージとしては水流を当てるというよりは幅広い水流で水槽の海水全体を動かすというイメージです。
以上の2点はどんな海水魚、サンゴを飼育する場合でも当てはまる要素ですので覚えておきましょう。
ここからは飼育する生体別にどんな水流が適切なのかを見ていきます。
海水魚に適切な水流
海水魚を飼育する場合、水流は最低限の流れがあればOKです。
というのも海水魚はもともと環境の変化の激しい自然の海に住んでいたわけですから
水流の適応範囲はかなり広いといえます。
全くの止水になってさえいなければどんな水流にも対応すると言ってもいいでしょう。
具体的にはろ過フィルターが動いていればその排水で水流が発生しているはずですので
最低限その水流があれば飼育は可能です。
とはいえ、フィルターの排水の水流だけでは水槽全体に行き渡らず、淀んでしまう部分ができ、
そこに汚れが溜まり、見た目的にも環境的にもよくない状況になってしまうこともあるかと思います。
(水槽の底に残り餌などが溜まってしまう部分があるなどが確認できる場合など)
よってこういった淀みが確認できる場合はろ過フィルターとは別に水流ポンプを設置すべきです。
設置する水流ポンプですが、細くて強い水流は魚が泳ぎ疲れてしまうので
後述する、太い水流を発生させることのできる海水水槽用の水流ポンプが好ましいでしょう。
ソフトコーラルに適切な水流
ソフトコーラルといっても様々な種類がいるので一貫してこういった水流が最適ということは難しいですが
水流はあったほうが調子が良くなる種がほとんどです。
特にスターポリプやウミキノコ、ウミアザミなど長めの触手を持つ種類や
ウミトサカの仲間などは比較的強めの水流を好む傾向にあります。
また、ディスクコーラルやマメスナギンチャクなどの岩にくっついているようなタイプのソフトコーラルでも
汚れが溜まらない程度の適度な水流がある方が調子が良くなることが多いです。
とはいえ、どのソフトコーラルでもポリプが吹き飛んでしまいそうな強い水流は嫌い、最悪ポリプを閉じてしまいます。
従って、ソフトコーラルの飼育では、強すぎない適度な水流が適切な水流だと言えるでしょう。
LPSに適切な水流
ハードコーラルの中でも大きなポリプを持つLPSにはどのような水流が適切なのでしょうか。
まず、LPSといっても長い触手を持つナガレハナサンゴのようなゆらゆら系LPSと、
そうでないぷくぷくとしたポリプのキクメイシのようなぷくぷく系LPSに分けて考える必要があります。
ゆらゆら系LPSの場合、長い触手を持つので性格としてはソフトコーラルに近いといえます。
ソフトコーラル同様、強すぎない適度な水流が適切な水流だといえます。
ポリプがランダムにゆらゆら揺れていれば適切な水流が当たっているといえます。
逆に常にポリプが一方向に流れてしまっているような場合は水流が強すぎますので
水流ポンプのサイズを落としたり当て方を変えるなどして水流を弱める必要があります。
ぷくぷく系LPSの場合は少し水流に気を遣ってあげる必要があります。
ぷくぷく系LPS、特にカクオオトゲキクメイシなどの大きなポリプを持つ種は強い水流を嫌う傾向にあります。
こういった種に対しては、ポリプがめくれるような水流は強すぎます。
逆に、全く水流が無くなってしまうと表面に汚れが溜まってしまいますのである程度の水流は必要です。
従って、ポリプの表面を撫でるような緩やかな水流が適切な水流だと言えます。
ぷくぷく系のLPSは専用の水槽で近い種類だけを集めて飼育する場合が多いのですが、
これは他のサンゴと好む水流が違うというのが要因の一つだと言えます。
SPSに適切な水流
ハードコーラルの中でも小さなポリプと大きな骨格を持つSPSはどのような水流が適切なのでしょうか。
SPSは自然界では浅場の海に生息し、そこは潮流の影響で比較的流れの速い場所でもあります。
従って、他のサンゴに比べて比較的強めの水流を好む傾向にあります。
とはいえ、強すぎも良くなく、強力な水流が一方向から当たり続けるとその部分が白化してしまったりコケが生えてしまったりします。
また、入り組んだ形状のSPSの根元などは水流が行きわたらないと白化してしまいやすいので
こうした場所にも行きわたる複雑な水流であることも必要だと言えます。
従って、SPSには比較的強めのランダム性の高い複雑な水流が適していると言えます。
水流ポンプの設置方法
それぞれの生体がどんな水流を好むかわかったところで、実際にその水流を発生させる方法を考えていきます。
まず、水流を発生させる方法としては
フィルターからの排水を利用する方法と、別途水流ポンプを設置する方法があります。
前者はろ過フィルターからの排水、またはオーバーフロー水槽での濾過槽からの戻り水が当てはまりますので、
どんな水槽でも間違いなくここから水流は発生していると言えます。
しかし、この水流は強さの調節ができませんし、方向も一定方向です。
また、細いパイプから排出される細くて強い水流であることがほとんどです。
先ほども述べましたがこういった水流をサンゴは嫌いますので、総合的に見てこの水流は海水水槽における水流としてはあまり好ましくない水流であると言えます。
従って、このフィルターからの排水とは別に、
適切な水流を発生させる専用の水流ポンプを設置することで
その水槽に最適な水流を作り出すのが海水水槽では基本となります。
水流ポンプを別途設置するのが必要ということで、
次に具体的にどんな水流ポンプをどのように設置する必要があるのかを解説していきます。
まずどのような水流ポンプが必要になるのかですが
水槽サイズや飼育している生体によって変わってきます。
前述した適切な水流に従って、自分の水槽にはどの程度の強さの水流が必要なのか判断し
後述するおすすめの水流ポンプの中から適切なものを選んでください。
次に設置方法ですが、基本的には水槽の側面に設置し、
ライブロックやサンゴに直接水流が当たらない方向を向けて設置をします。
あまりに下に向けすぎると底砂が掘れてしまうためよくなく、
かといって上に向けすぎると底砂に汚れが溜まってしまうので
底砂の表面を水流が触るくらいの位置が適切な設置場所だと言えます。
また、フィルターからの戻り水に水流ポンプからの水流を当てるようにすると水流がぶつかった際に乱流が起こり、
水流のランダム性が高くなるのでフィルターからの排水とは対角の位置に設置し、お互いの水流がぶつかるようにするのも良い設置方法だと言えます。
更に水流ポンプを2台3台と複数設置し、それぞれの水流がぶつかるように配置することで複雑な水流を発生させることができるので、
大型水槽でサンゴを飼育する場合などは複数の水流ポンプを設置することが一般的です。
おすすめの水流ポンプ一覧
ここからは筆者のおすすめの水流ポンプを紹介していきます。
基本的にはその製品のスペックを元に、その水流ポンプがどのくらいのサイズの水槽に適しているのかを記載していますが
もちろん飼育している生体や数、水槽のレイアウトなどによって変わってきますので、あくまでもおすすめの水槽サイズは目安として参考までにお願いします。
コラリアナノ 900
小型水槽向けの可愛らしい見た目が特徴の小型水流ポンプです。
非常に小型ながら900L/hのパワーを持ち、幅広い排出口なので海水水槽向けの太い水流を発生させることができます。
マグネット+吸盤の設置方式でしっかり設置でき、球状連結部によって方向もある程度自由に調節できます。
小型水槽に適した流量で、本体も小型なため設置しても目立ちにくく、30~45cm水槽におすすめの水流ポンプです。
※本製品は50Hz/60Hzの周波数の違いがありますので使用される地域の周波数に合わせた方をご購入ください。
おすすめ水槽サイズ | おすすめ対象生体 |
30~45cm水槽 | 海水魚、ソフトコーラル、LPS |
コラリアナノ 1600
上記コラリアナノ900のサイズ違い機種です。
こちらは1600L/hの流量となり、60cm水槽ユーザーにおすすめのタイプとなります。
60cm水槽くらいになると、1台の水流ポンプではどうしても淀みになってしまう部分ができてしまうので
可能ならば2台のポンプを用いて複雑な水流を作り出すのがおすすめです。
その場合は水流ポンプのサイズを1つ落としても大丈夫です。
おすすめ水槽サイズ | おすすめ対象生体 |
60cm水槽 | 海水魚、ソフトコーラル、LPS |
ネワウェーブ2 NWA1900adj
こちらは小型~中型水槽向けの水流ポンプです。
この機種の特長として、流量調整が可能な点が挙げられます。
流量調節アジャスターにより800L/h~1900L/hまで流量が調節可能ですので
30cm水槽~60cm水槽まで幅広く対応が可能なスペックを持っています。
また、飼育している生体に合わせて流量を調整するという使い方もできます。
少し本体が大きいのさえ気にならなければ値段も手ごろで、コスパ最高の水流ポンプです。
おすすめ水槽サイズ | おすすめ対象生体 |
30cm~60cm水槽 | 海水魚、ソフトコーラル、LPS |
HYDOR スマートウェーブ
こちらの製品は水流ポンプではなく、水流ポンプを接続するコントローラーです。
ここまで紹介した水流ポンプはパワーとしては十分ですが、常に一定の単調な水流であることは否めません。
特にサンゴを飼育する場合には、複雑でランダムな水流を発生させることが理想です。
そこでこのコントローラーに上記ポンプを複数接続することで
接続された水流ポンプが自動でオンオフを短時間で交互に繰り返し、
複雑な水流を発生させることができます。
上記ポンプを複数台設置する場合に加えて使用したい製品です。
ただしポンプの間欠運転はポンプに負担がかかり、ポンプの寿命を縮めてしまうという点には注意してください。
おすすめ水槽サイズ | おすすめ対象生体 |
~60cm水槽 | ソフトコーラル、LPS |
ボルクスジャパン VestaWave VW04A
海水魚飼育用LED製品で有名なボルクスジャパンより発売されているハイパワータイプの水流ポンプです。
ベスタウェーブの特徴として、コントローラーを搭載したDCポンプタイプの水流ポンプのため
流量の調整やあらかじめプログラムされたウェーブモードの仕様などが可能な点が挙げられます。
海水水槽ではランダムな水流を作り出すことがが好ましいと解説しましたが、
こういったコントローラーが搭載されたタイプの水流ポンプを使用することで
お手軽にランダムな水流を作り出すことができますので、特にサンゴを飼育している方は
このような水流ポンプを使用することをおすすめします。
おすすめ水槽サイズ | おすすめ対象生体 |
60cm水槽、60cmワイド水槽 | 海水魚、ソフトコーラル、LPS、SPS |
ボルクスジャパン VestaWave VW04HG
上記VestaWave VW04Aの高機能バージョンです。
VW04Aと基本スペックは同等ですが、ウェーブプログラムが4つから6つに増えている点と
赤外線通信による複数台の連動機能を搭載している点が異なります。
90cm水槽以上の水槽で複数台使用する場合にはこちらがおすすめです。
そうでない場合は安価なVW04Aで十分だと思います。
おすすめ水槽サイズ | おすすめ対象生体 |
90cm水槽以上(複数使用前提) | 海水魚、ソフトコーラル、LPS、SPS |
ボルクスジャパン VestaWave Slim2
上記ベスタウェーブの小型水槽特化バージョンです。
ベスタウェーブの特徴でもある高性能コントローラはそのままに、
本体サイズを小型水槽向けにコンパクトにした製品です。
30cm~60cm水槽程度の小型水槽でコントローラ付きの高性能水流ポンプを
お手軽コンパクトに使いたいという方にぴったりな製品です。
おすすめ水槽サイズ | おすすめ対象生体 |
30cm~60cm水槽 | 海水魚、ソフトコーラル、LPS |
MP10MQD
MPシリーズはサンゴ水槽ユーザー憧れの最高峰の水流ポンプです。
特徴はなんといってもその独自の分離構造です。
モーター部がガラスを挟んだ水槽外にあるため水温の上昇が少なく、水槽内がすっきりするのが特徴です。
専用のコントローラー付きなので予め用意された様々な波を簡単に作り出すことが可能です。
パワーも強力で、~6000Lと調整も可能で
本体も小型なため30cm~90cm水槽と幅広い水槽で使用することができます。
水流ポンプとしてはかなり高額な製品ではありますが、筆者も長く愛用しているおすすめの水流ポンプです。
やはり水槽内がすっきりとするこの形状は唯一無二の価値があります。
おすすめ水槽サイズ | おすすめ対象生体 |
30cm~90cm水槽 | 海水魚、ソフトコーラル、LPS、SPS |
更に大型水槽用のVortech MP40 MQDもあります。
TUNZE ストリーム6040
少し変わった形状をしたこちらの水流ポンプはTUNZEというメーカーの最新モデルです。
TUNZEは日本はもちろん、世界中のマリンアクアリストに絶大な人気と信頼があるアクアリウムメーカーです。
このストリーム6040は非常に小型のボディながら、200L~4500L/hのパワーを持ち
水量にして20~500Lの水槽まで対応するという機種です。
6040はその独自の形状から設置場所が比較的自由に選べ、
また小型薄型なため設置しても目立ちにくいので水槽内をすっきりさせたい方に非常におすすめできます。
特に60~90cm水槽におすすめの水流ポンプです。
6040はコントローラーが標準で付属するため、排出量の調整はもちろん、強弱のついた自然の流れを再現することも可能です。
また、6040は波を造り出すことに特化した造波ポンプでもあるため
誰でも簡単に水槽に波を発生させることができます。
波を発生させると、普通に水流ポンプで水流を発生させた場合に比べ、
水槽全体の水が大きく動きますのでより自然の水流に近い環境を作り出すことができます。
動画内でサンゴやイソギンチャクがまるで自然の海の中にいるようにユラユラと揺れているのがよくわかります。
特にゆらゆら系LPSやSPSのような、多方向からのランダムな流れを好むサンゴを飼育する場合におすすめな水流ポンプです。
おすすめ水槽サイズ | おすすめ対象生体 |
60cm~90cm水槽 | LPS(ゆらゆら系)、SPS |
レッドシー Reef Wave 25
海水飼育用品大手のレッドシーから発売されているハイエンド水流ポンプです。
この水流ポンプの特徴は、なんといってもその特殊な形状ですね。
今までの水流ポンプの常識を覆す、バータイプの水流ポンプで、
この特殊な形状により生体に優しい幅広い水流を作り出すことができます。
また、非常にコンパクトな形状をしているので見た目的にも非常にすっきりとするメリットがあります。
この水流ポンプには専用コントローラーが付属しており、
予めプログラムされた様々なウェーブモードを使用することができます。
更にリーフウェーブはスマホアプリ制御も行うことができます。
また、2台のリーフウェーブを同期させ理想的な波を作り出すなども可能で、
水流ポンプとして考えられる機能は全て搭載している、ハイエンド製品らしい高機能な製品となっています。
値段は非常に高価ですが、最新の機能を持った水流ポンプで最高の環境を整えたいという方におすすめです。
おすすめ水槽サイズ | おすすめ対象生体 |
60cm水槽以上 | 海水魚、ソフトコーラル、LPS、SPS |
maxspect MJ-GF2K
様々なサンゴ飼育用の高性能飼育用品で有名なmaxspect社から発売されている、バータイプの高機能水流ポンプです。
複数のポンプ連動機能やアプリでの制御機能はありませんが、
基本的には上記リーフウェーブと同等の性能を持ったバータイプの水流ポンプです。
上記機能が必要ないという場合は価格の面からこちらをおすすします。
おすすめ水槽サイズ | おすすめ対象生体 |
60cm水槽以上 | 海水魚、ソフトコーラル、LPS、SPS |
まとめ
海水水槽で使用される水流ポンプについて知ることができましたでしょうか。
水流は海水水槽において、「水質」と「光」に次ぐ重要な要素だと筆者は考えています。
従ってその水流を生み出す水流ポンプも同じく重要であり、数値に表れない要素だといって蔑ろにするのは非常にナンセンスです。
海水水槽ではよほど小型の水槽でない限り、最低でも1台は水流ポンプを設置するようにしましょう。
また、サンゴ水槽では特に水流に気を遣うようにし、水流ポンプを複数用いたり、
コントローラを使用して複雑な水流を生み出したりして水槽内に淀みなく水流が行き渡るよう工夫をしましょう。
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