アクアリウムをしている人ならおなじみcharmさんから、ハイパワーLED照明の新製品が発売されたので紹介と考察をしてみます。
どちらかというと淡水魚、水草飼育向きの照明ですがマリンアクアリウムでも十分使用価値がある照明ですので45cm,60cm水槽のLED照明で悩んでいる方におすすめしたいです。
この記事の目次
TRIANGLE(トライアングル)
今回発売されたこちらのトライアングルは、アクロ水槽でおなじみLeaf Corporationの新製品です。
発売されたのは45cm水槽用と、60cm水槽用で、それぞれ明るさに特化した「WHITE」モデルと、水草育成、演色性に特化した「GROW」モデルがあり、計4機種のラインナップとなっています。
アクロ水槽もそうですが、Leaf Corporationさんの製品は素晴らしくコスパが良いことで(僕の中で)話題となっています。
今回のLEDも、例に漏れず素晴らしいスペックとコスパを兼ね備えています!では早速スペックを見ていきましょう。
製品スペック
(charm製品ページより引用)
TRIANGLE WHITE 600
電源:入力AC-100-240V 50/60Hz
消費電力:36.6W
チップ個数:白11個モジュール ×3枚 33個
色温度:7300K
平均演色性:Ra80
全光束:4200lm(1400lm×3モジュール)
まずは明るさに特化したWHITEタイプですが、特筆すべきは間違いなく明るさ(全光束)でしょう。
60cm水槽用のLEDで4200lmは驚異的な明るさと言えます。最も普及しているであろうGEXやコトブキの60cm水槽用のLEDと比べて3~4倍の全光束です。
また、水草育成用LEDとして有名なADAのアクアスカイシリーズと比べても、アクアスカイ601比で約1.5倍、アクアスカイ602比では流石に1000lmほど及びませんが、消費電力あたりの光束では完全にトライアングルが勝っています。
波長や色温度、演色性については一般的な水槽用LED照明と同等レベルだと言えます。メーカーの謳い文句通り、正に「明るさ」を追求したモデルですね。
TRIANGLE GROW 600
電源:入力AC-100-240V 50/60Hz
消費電力:29.4W
チップ個数:白7赤2緑1青1で1モジュール ×3枚 33個
色温度:7200K
平均演色性:Ra93
全光束:3000lm(1000lm×3モジュール)
そしてこちらは水草育成、演色性に特化したGROWタイプです。
WHITEタイプには無かった赤・青・緑のLEDチップを使い、演色性や波長域をカバーしています。
白色LED素子が減る分、明るさは落ちますが、それでも脅威の3000lmオーバーです。
特筆すべきは水草の育成に重要な660nm付近の赤の波長が含まれている点でしょう。従来の水槽用LEDではこの波長は欠落気味でしたが、しっかりとケアされていますね。水草育成用を謳い文句にするだけのことはあると思います。
この波長はサンゴの飼育においても有用であるとされているので、水草育成だけでなく、サンゴ飼育においてもアドバンテージとなる可能性があります。
また、平均演色性がRa93と、LEDとしては驚異的な演色性の高さですので、単に水草育成用としてでなく、魚やサンゴの本来の色を正しく表現するという使い方もできます。
驚異的なコストパフォーマンス
このトライアングル、スペックもさることながら驚いたのがその価格です。
なんとWHITE、GROWタイプ共に7990円です!(2016/6/12現在)
現在一般に普及している60cm水槽用のLED照明は6000円前後の価格帯のものがほとんどで、ADAが販売しているような高出力の水草育成用(ただし素子は白色のみ)のものが20000円程度という状況でした。
しかしこいつは普及品の数倍のハイパワーかつ水草育成のケアもしていてお値段は普及品とほぼ変わらず・・・
確信しました、こいつは水槽用LED界に現れた価格ブレイカーです(笑)
今までLEDでは事実上唯一の(ガチ)水草育成用のLEDとされてきたアクアスカイシリーズと比較して、もうデザイン以外でアクアスカイを選ぶ理由が無いレベルでトライアングルのコスパが良すぎます。
アクアスカイ買うんじゃなかった
今後45cm、あるいは60cm水槽の照明を選ぶ際に必ず選択肢に上がってくる照明となる事は間違いないでしょう・・・!
マリンアクアリウムでの使い道は・・・?
素晴らしいスペックとコスパを兼ね備えたトライアングルですが、メーカーの謳い文句や素子構成や色温度などのスペックを見る限り、基本的には淡水魚、あるいは水草育成を目的とした製品のようですので、マリンアクアリウムで使用できるのかが気になるところです。
結論から言うと、マリンアクアリウムでも十分選択肢に入ってくるLED照明であると思います。
ただし、WHITE,GROWどちらのタイプも青色系の素子が少なく、蛍光色を多く持つサンゴにはあまり適さないです。
よって海水水槽で使用する場合は、GROWタイプを演色性目的、またはサンゴの褐虫藻の光合成の補助目的で使用するのがおすすめだと言えます。
また、今後海水水槽向けのトライアングルが発売される可能性もあるので、僕としてはそちらに期待したいです。
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